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案外知らない正しい歯磨き 2021年1月18日

お口の中の汚れ(歯垢)の大部分は細菌で、この細菌がむし歯や歯周病を引き起こします。この細菌を取り除くことがお口の健康の第一歩と言えますが、細菌は肉眼では見えず歯垢も歯に近い色をしているので、これらをきれいに磨き落とすことは簡単ではありません。案外と知られていない正しい歯磨きの仕方、わたくしどもの医院では、先ず、歯垢(細菌)を染色して見えるようにしてから、次の手順で歯磨きをすることをお薦めしております。

歯垢染色液↓

https://www.lion-dent.com/client/products/basic/plaquetester.htm

1 フロスをする。(図1 )

デンタルフロス(図1の糸)で、歯と歯の接触点、歯と歯の隙間の歯垢(細菌)を機械的に擦掃します。1-2分でお口の中の汚れの約70%(図1の白くなっている部分)を除去することができます。(歯間ブラシを代用する際は歯と歯の間の歯肉を傷付けないようご注意ください。)

2 歯ブラシをする。(図2)

(図3)

歯ブラシで、歯の表面と歯と歯肉の境目の歯垢(細菌)を機械的に擦掃します(図2)。図2の矢印で示す歯の溝などの微細構造の大きさは約10μmで、歯ブラシの毛先の太さは約10μmですから(図3)、この部分の歯垢(細菌)を歯ブラシで機械的に擦掃することはできません。そこで大切なのが歯磨剤選びです。機械的に除去できない細菌は、歯磨剤に含まれる成分で殺菌する必要があります。歯磨剤は1000ppm程度のフッ化物あるいは0.05%程度のクロルヘキシジンが含まれた製品をご使用ください。

18歳以下の方に適した歯磨剤↓

https://www.lion-dent.com/client/products/basic/checkup_s.htm

18歳以上の方に適した歯磨剤↓

https://www.weltecnet.co.jp/products/concool/gelcoaf/

インプラントをされている方に適した歯磨剤↓

https://www.weltecnet.co.jp/products/concool/gelcoatip/

お薦めの歯ブラシ↓

https://www.philips.co.jp/c-m-pe/electric-toothbrushes#triggername=color_white

https://www.lion-dent.com/client/products/basic/systema.htm

3 うがいをする

口腔内の微細構造に残った細菌を0.05%程度のクロルヘキシジンで殺菌します。

0.05%クロルヘキシジンを含む洗口剤↓

https://www.weltecnet.co.jp/products/concool/concoolf/

うがいが苦手なお子様には薬用キシリトールガムの代用を↓

https://www.oralcare.co.jp/product/post-30.html

添田博充 医学博士

医療法人社団添田グループ/ハート歯科

259-1132神奈川県伊勢原市桜台1-11-24